「美咲、

てっきり翔太くんのこと好きなんだと思ってたよ。







…なんでふっちゃったの?」






飲みかけていたミルクティーを、あやうく吹いてしまいそうになった。






げほげほとむせるあたしの姿を見て、おかしそうにきゃっきゃっと笑っている薄情な友人達。






気管に入り込んだミルクティーが、鼻にツンとして気持ち悪い


し、痛い。






おかしな所にミルクティーが入っていったのは、

“ありえない”

と否定したかった意味ではなくて、由紀の言葉に純粋にドキっとしたから。


自分の心を読まれたようで、少し怖かったから。











“翔太くんのこと、

好きなんだと思ってたよ”