“お前、はぐらかしすぎ”











そう言い放ってあたしを睨み付ける翔太の視線に、

あたしは何も答えられない。









あたしと翔太、

翔太とあたし。





噛み合わない会話が奏でる不協和音。






響いて溶けて、消えていく。






はぐらかす、






はぐらかしてる。






翔太の気持ちを利用して、しっかりとした答えも拒絶もせずにただ何となく、

そばにしばりつけてる。