「それ、

そこのドア」






「ここ?」






「おぅ」






先に入っといて、と促す翔太に従って、

失礼しまーす、と呟きながらあたしは遠慮がちにドアに手をかける。






部活が早めに終わった今日、翔太の家に約束の子猫を見に来たのだ。











見に来たの、



だけれども…