教室であったという面白い話や、

部活の時に起きた小さな事件のことや、

従姉妹が産んだという赤ちゃんのことや、



明日の天気のこと。






“明日も晴れるかなぁ”


と、笑いながら呟く翔太。






“晴れるかな、

晴れればいいよな”






カンカンカンカンと辺りに響く踏切の音と、

目の前を通り過ぎる電車の眩しい明かり。









晴れだよ、きっと。


あんたがちゃんとそうして笑ってれば。






あんたが笑ってれば、






毎日晴れだよ。