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*disharmony*
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「結婚しよっか」






翔太がいきなりそう言った。






部室で黙々と日誌を書いていたあたしは、顔も上げずに冷静に答える。






「付き合ってもいないのに?」






自分の唇から紡ぎ出される言葉に何の感情も込めないように、

細心の注意を払いながら。






そんなあたしからの返答に何の反応も返さない翔太。





いつもならギャーギャーと、いらないことまで喚き散らしてくるくせに。