二人で足を合わせて降りるんだぞと、先生からは言われていた。






坂本くんと一緒に壇上に上がり、校長先生から小さな箱を受け取って、振り返る。










振り返ったその時に改めて気付かされる、私たちに注がれる瞳の数の多さ。










とてつもなく、怖いと思った。






足が震えて、こんな小さな階段さえ下りれないような気がした。