壇上に上がって記念品を受け取るだけの簡単な役。



それでも上がり症の自分にとっては、これ以上はない程の大役。










いやだなぁ、と思った。



なんで私が、と、正直。





だけど上手に断れる理由が見つからない。










呆然と立ちすくむ私の耳に、担任の言葉が飛び込んできた。










「あぁそう言えば、

3組の坂本も一緒だから」