勢いで呼び止めてしまったものの、クソ……言葉が出てこない。


「あーーーっと………」


なかなか話し出そうとしないオレに、浜口は首を傾げている。


いつも学校で話してる様に言えばいいのに、情けねぇ……っ!!


「えっとな…その、あの――――……」


もはやパニックで上手く頭が回らず、余計に言い出せない。


困り果てていた、その時だった。


「茶竹君、私も言いたい事があります」


「へっ?」


真剣な表情の浜口にそう言われ、ダラダラ流れていた汗が止まった。


浜口がオレに言いたい事って……何だろう………?