先輩は、スキンシップが激しい。そう思った。


今だって、先輩にいきなり抱き締められた。


「せ…先輩?」


「チカちゃんさ、俺から離れないでねー?」


「あはは、離れませんよ。先輩大好きです」


「俺も、大好き…」


先輩の胸に顔を埋めていた私を少し離して、先輩が私に顔を近づけてきた。


「せ、せんぱ………ん、」
キス、された。


私は驚いて、目を開けたままだった。


先輩、顔近っ……!



すぐに先輩の唇は離れたけど、私にとってはキスしていた時間がすごく長く感じた。


「……ごめん、チカちゃん可愛かったから……」


「………!」



そういわれて、私は一気に赤くなった。


やだもう恥ずかしい…!

でも、嬉しい。


「っ…、大好きです…!」


私と先輩は、手を恋人繋ぎにして学校に登校した。



こんなとこ、誰かに見られてただなんて思いもしなかった…。