陸side


「ちょっと陸!聞いてる?」


「あー聞いてる聞いてる」


なんて、聞いてなかった。

また語り出すんだろーなとか思っていたら、案の定チカはまた彼氏について語り出した。


よく飽きねえな。


つか、何でそんなに相手の長所出てくんだよ。


コイツどんだけそいつの事見てんだよ。


ムカつく。


「それでね先輩が…」


「あー!うるせえー!」



チカの言葉を遮るように、俺は叫んだ。


コイツまじうるせえ!
口疲れねえのかよ。


「だって先輩カッコいいから…」

まだ喋るかコイツ。


このまま喋り続けられても俺が腹立つだけだ。


「お前もう帰れ!」


「……分かったー…」


チカは帰って行った。


………ったく腹立つ。



俺は、読んでいた雑誌をベットに投げた。