『え?なに?どした?』




私が変な声を出しちゃったから、先輩が焦ってる。




陸を思いっきり睨んで、先輩と会話を続けようとしたら、陸に後ろから抱きしめられた。




「………!?」



『…チカちゃん?』



「先輩っ…ん、う…」



陸は、私を喋らせまいと、太ももを触っている手とは逆の手で、私の口に人差し指を突っ込んできた。



『…誰といんの?』



先輩の声が低くなる。


だめだ、





無理………!




「あとでっ…!かけなおしますから…………!」




強制的に、私は電話をきった。