そう言うならお前が飼ってやれと思うものの、こうまでして世話してるんだから飼えない事情でもあるのだろうと溜息を一つつく。 「ミケ、こーんなに可愛いのにね」 「みゃー」 まるで返事をするような猫のタイミングに、ふふっと綺麗に笑う女。 この時すでに、小6にしてとても綺麗で可愛らしかった咲姫に、きっと俺は目が離せなかったのだろうと今にして思う。