「え?……年?」



年って、私は佳斗君に会ったのは本の二週間前で、少なくとも高校に入ってからだから……



「咲姫が知らなかっただけで、俺は知ってたよ」



……嘘、だ。

今日は何度驚けばいいのか、開いた口が塞がらない。


佳斗君が……知ってた?



「いつ、から?」


「……いつからだと思う?」



整理のつかない頭で尋ねた私に、いつもの笑顔でふっと笑い、佳斗君はゆっくりと口を開いた。