あれから、奈美とは何も話せないまま放課後まで来てしまった。


こんな関係のまま、ずるずる引っ張っていくのは良くないって分かってるんだけど…。



そう…



分かってる。



だけど、


嫌われたく無いんだ。


…もう二度と嫌われたくない。



だから、私は皆からの望まれる萌の姿であり続けなければいけない。



嫌われるのは、捨てられた感覚とリンクする。


…だから、尚更嫌。



周りからしてみれば、聞きもしないまま勝手に決めつけるのは最低なんだろうけど。



だけど、


奈美が何を思ってるのか何て私には分からないけど…




何故かね、





嫌な予感がするんだ…――。