……だけど、幸いなことに萌は空気を読む力が人一倍あった。 こういう時は、そっとしておこう…。 私はいつも、自分を守るための判断しか出来ない。 ―ごめんね?奈美――…… 私ってホントはこんな奴なんだよ。 ホントにどうしよもない奴。 現実は、難しいよね。 思い通りになんていくはずが無い。 私はもう、 現実から 逃げちゃった。 勇気がないから 自分に 殻を作るの。