「…廉の…、弟の彼女がどんな子かなって、思っただけだけど」



今まで黙っていた玲がゆっくりと口を開く。


そんなこと想ってないくせに。弟なんか思ったこともないくせに。




「お前は何なんだよ!また、俺の彼女を奪うつもりなのか!?」



もっと大きな声が響きわたる。




そして黙っている玲。マジで何なんだよ、俺にこれ以上何を言わせたいんだよ。