憂矢くんを好きになったあたしの気持ちを信じたい。 「あっ。もうすぐ着きますよ。お姉ちゃんたちが窓から手ふってますよ!」 「俺、目悪いから見えないや。」 あっ。そうだった。 憂矢くんは目が悪いんだった。 「でも、あたし、目悪くなってみたいです。」 これは本当のことだ。 「駄目だよ。目悪くなったら。だから暗いところでゲームとか駄目だからね。」 心配されてる? あたし。