「ああ。いいよ。約束ね。」

「はい!わかりました!」

約束。

こんなに嬉しい約束はあるのだろうか。

嬉しくてたまらない。

にやけが止まらない。

「そんなに嬉しい?」

憂矢くんって鈍感?

女心わかってないよ。

「嬉しいですよ!だってここら辺あんまりわかんないし、なにより一緒に行けることが嬉しいです!」

なんか告白みたいになったかなぁ?

「憂矢ぁ、その子彼女?」

憂矢くんの友達だ。

憂矢くんはなんて答えるのかな?

「違う!」

そりゃ違いますけれど、ちょっと悲しい。

憂矢くんがこっちをみる。

なんでそんな顔をするの?

そんな悪いことをしたような
罪悪感があって寂しそうな顔をするの?

なんで?