そして放課後。
お姉ちゃんに一緒に帰って来てねって言われたから学校の前で待っとく。
迷惑じゃないかな?
不安が募る。
そんなことを考えていると
憂矢くんが来た。
「あっ。待たせちゃった?」
「あっ。いや。大丈夫です。」
「そっか。じゃあ行こうか。」
「はい!」
憂矢くん優しいな。
足の歩幅も会わせてくれる。
こんなに優しい男の人なんていないとおもうんだけど。
「ここの道通るんだね。
こっちのほう遠回りなのに。」
ここの道遠回りなんだ。
でもそのぶん一緒にいられるよ?
「いや。まだ道覚えてなくて。」
「そうなんだ。じゃあ今度俺が教えてあげるよ?」
えっ?うそでしょ?
すごい嬉しい!
「えっ?いいんですか?
じゃあお願いします!」