「♪~♪~♪~」



鼻歌を交えながら、酒を並べる白兎はあたし達が同じ事を思っていたなんて知らないだろう。


「あ、白兎」

「呼ぶときはマス――――」
「これを見てほしい」



「最後までしゃべらせろ」




…とか言いながら、雪夜から今回狩りに行く標的の特徴をもらい、それをマジマジと見てる白兎。






「あー…なるほど。これさ、雪人からの依頼だろ?」



「あぁ」


「雪人からだったら、しょーがない。俺の愛する親友だかんな」



「「………」」




…たぶん、兄貴が彼女を作らない理由は白兎のせいだと思う。




今、思ったよ。今。