「ユキナって言うんだ。あたしのユキヤとどういう関係だったのよ」 ミクさんをみると、鋭く睨む目があった。 「偽カレカノ女」 「えっ…」 そう言ったのは、誰でもないユキヤだった。 「俺とこの女は、偽物恋人だよ」 この女……? ユキヤにとって、うちはそんな存在だったんだ。 「ふぅーん。遊びだけね」 「そうだよ」 「よかった。早く、あたしを連れ出してよ」 「今日は、水族館行くか?」 「うんっ」