「優希菜さんって呼ぶのめんどいし、彼女だから優希菜って呼ぶわ」




「…あぁ、別にいいよ」





「でさ、優希菜に好きな奴ができたのが腹立ったんだってよ。祐依は、小6の頃からずっと人の好きな奴を取ったり、両思いの人たちの仲を壊したりしてたんだ。今もだけどな」





「…そんな…ひどいよ…」






「だから、優希菜もその被害を受けてるうちの1人なんだよ」





「……俺は、ずっと優希菜のこと好きだったから守ってやりたくてさ。傷つけたくないって思ったんだ。だから、祐依に嘘ついて言ったんだ」






「優輝くんは、優しいね」







「ただ、優希菜が好きなだけだよ」