「ほら、行こ」 「松葉杖は?」 「それは、後で俺が教室持ってくから置いとこ」 昨日と同じように、優輝くんはうちを抱えて職員室まで連れて行ってくれた。 「俺もついてくわ」 え。 ついてきてくれるの? 「歩けないんだろ?松葉杖、置いてきたし」 「あ」 「な?」 「ありがとう、優輝くん…」 「ん」