朝、学校につくと、美佳子とその友達がいた。
誰だっけ。えーっと...
あっ。宮城さゆりちゃんだ。
さゆりちゃんとは、あまり話したことはないが、たしかクラスは昔から一緒だと思った。
「しの、よろしく〜!」
「よろしく」
さゆりちゃんは、私より小さくて可愛い。私でさえ140cmも身長がないのに、さゆりちゃんはもっと小さい。
「そういえば美佳子。男子入れる、って言ってたよね?」
私は美佳子に聞いた。
「大丈夫よ、しの。イケメン用意しておいたから。」
美佳子は指でピースを作った。
「来て来て〜」
美佳子は隣のクラスに走っていった。
「んーっと、あっ!広島ー!長瀬ー!」
美佳子が2人を呼んだ。
なーんだ。長瀬か...
長瀬俊哉は、クラスのまとめ役のような存在で、笑ってしまうほど、ただのど変態男だ。
でも、長瀬が交換ノートやったら面白そうだなぁ。
もう1人、広島?
広島修平。
広島修平。
広島修平...
そういえば、あまり話したことない。
だって、めちゃくちゃガリ勉...
私の苦手なタイプ。
「おぅ!美佳子ちゃん!交換ノート、もう俺のばん?」
長瀬だ。
ノリが良くて声がデカイ。
コイツ、絶対美佳子のこと好きだ、と直感で思った。
「うぅん。てかまだ始まってない!」
美佳子は微笑む。
私は、広島修平と目があった。
「よろしく〜」
私は、苦笑いした。
「よろしく!」
あれ。広島ってこんなノリ良かったんだぁ。
てか、2人とも全然イケメンじゃないし。
こうして、6人の交換ノートが始まった。