平然と言われるその言葉に、カチンときた。


そのため、思わず言い返してしまった。




「そんな訳ないじゃん!
それだったら今、こんなに悩んでいない!」




カフェにいるのにも関わらず、つい大声を出してしまった。



周りは、その声に驚いて静かになり、あたしの方を注目している。


あたしは、慌てて周りにごめんなさい、とお辞儀をした。


それから、藤井くんに向き直って謝った。




「大声には驚いたけど、謝る必要はないよ。
それが、朝井さんの本心だから。

つまり、俺と青山さんは、最初から出番はなかったんだ」