「本当のことって?」




藤井くんからの質問の意味が分からなくて、首を傾げる。




「2人の口から、付き合っているとか」



「別れて、ちょっとしてから聞いた。
彼から」



「でもそれって、何年も前の話しだよね?
今は、別れているとか」



「この前あの子と逢った時、電話あったよね?
その時の相手、彼だと思う」



「だけど、名前なんて言っていなかったよね?」




矢継ぎ早に質問される。


あたしは、それに正直に答えた。


今更、嘘吐く必要もないから。