俺の後を急いで追ってきたのか、晃さんとみずきが、息を切らして、帰ってきた。 そして黙って、俺と太一を見ている。 その後ろから、おっちゃんが来た。 「隼人」 涙でぐしゃぐしゃになった顔をもたげ、おっちゃんを見る。 「近いうちに一度、実家に帰れ。親御さんと、向き合ってこい。逃げるなよ」 コクン、頷いた。 太一は相変わらず、俺の頭を撫でていた。