しかし、驚いたのは俺だけではなかった。


近くでトランプをしていた夏子と光輝が、鳩が豆鉄砲を喰らったように、

目を剥いてこっちをみていた。

「喋れるんだ…」

夏子がポツリと、言葉をこぼした。