「たーいち、遊ぼー♪」
千佳が嬉しそうに太一に寄っていく。
「お前、誰とでも遊んでもらいたがるんだな」
「いーじゃん、別に」
俺を軽く睨んで、太一と向き合った。
「じゃあこれから、あたしの表情を当ててね」
そう言って、千佳が変な顔をした。
「太一は目が見えないんだっつーの」
「見えないのは、人でしょう」
驚いた。
「…知ってたのか」
「とゆーか、気づいた。最近」
千佳は太一に向き直り、また変な顔をした。
「さ、太一。当ててみな」
「むちゃだって」
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