「や、ちょっと声聞きたくなっちゃって。」

割りばしをビニール袋から出しながら由美子は「ん?」と思った。

普段周平がこんなことを言うはずがない。

「珍しいね。何かあったんじゃないの?」

「いや、別に・・・。由美子、今何してるの?」

突然話を自分の方に変えられ、何て答えようか少し考える。

コンビニ弁当を食べるところだ、なんて彼女としてのプライド上言えない。