「城山、くん?」


「わかったんなら、消えろよ」


「城………」


それ以上、女の子は何も言わなかった


周りの女の子達に支えられながら食堂を後にする女の子の背中は小さく見えた



「ごめんね、おばちゃん」


一難去ったあと、パフェが散乱した床を食堂のおばちゃんがモップで拭いている


「いいのよ藍斗くん。いつもありがとね」


「また食べに来るからさ」


「俺も来るよ!」


いつの間にか来たのか、その隣で武中くんもモップを握っている


「あら、2人がくるなら文句ないわね」


理事長の息子といとこだもんね