あたしがいじめられてることがわかったところで、王子はきっとなんとも思わない
わかってたんだ、あたし
だから言わなかったんだ
「じゃあ、だから違う男に頼ったの?」
あたしはコクリと頷いた
男物の服を着ていたから、わかったんだよね
「そっか。でもそれ、きっと逆効果だ」
「え?」
「藍斗のこと、よろしくね」
え?なんなのこの展開!
「よろしくって、意味わからないけど…」
「わからなくていいよ桃果ちゃんは」
「え…?」
武中くんの言葉にあたしは思い切り顔を歪めた
わからない
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