「その服……」


「服?」


あたしは自分の服に目を落とした


あ………


「あ、これは違うの。あたしその、びしょ濡れになって…」


慌てて言い訳をする


あれ、なんで言い訳?


「びしょ濡れ?」


「はい、あの…女の子達に……」


「えっ!?そんなにヒドいことされたの!?」


「まぁ……」


とてつもなく女の子達が怖いことがわかりましたよ


「それ、すぐに藍斗に言わなきゃ…」


「あ、やめてください!」


「え、なんで?」


「……なんでって…」


迷惑かけたくないから、とは言えなかった