ガバッと起き上がり玄関に向かう


もしかして、王子?

戻ってきたのかな

あたしは期待して扉を開けた


「はーい……」


「……あ、桃果ちゃん?」


見慣れた黒髪


「………武中くん」


「ごめんね、藍斗じゃなくて」


「い、いえっどうしてここに…?」