「ななな、なに言って…」


「一応俺だって、気遣ってたんだ」


「え?」


「お前が大変なときは理性と戦ってた」


そ、それって…


「あの日、俺が寝たから」


あの日ー…優しくベットに押し倒されたあの日


感覚を思い出すとかぁぁと体中が熱くなる



「今はー…なにもねぇよな?」


王子の綺麗な指が頬――肩――腕――…体のラインを沿って動く