『そう・・・だよね。あ、向こうの住所が分かったら絶対教えてよね!!』 ぱぁッと花が咲いたような笑顔で男の子をみつめる。 男の子は溜め息交じりに、こうつぶやいた。 『 さっきの涙はどこいったんだよ・・・。』 『ん?、なんか言った?』 『あ、いやなにも。んじゃあ、住所が分かったら手紙送るわ。』 『ありがと、れおくんっ』 『・・・おう。』 そのとき、遠くのほうで女の人の声が聞こえた。