中に乗り込まれたと同時に



あたしは男の胸の中に居た




「よ、こやまさん?」




「もぉその言い方やめろ」



何で?



「何で、一樹が」


ボサボサの頭にだらしなさそうなスエット



お隣さんだったの?



「一昨日」



「へ?」



「一昨日の夜、俺の家に来ただろ?」



「あ、」



「あれは演技だ、まさかお前が来るとは思ってなかったが」



「は?え?」



あたし行っちゃいけなかったの!?



「ま、計画通りいったけどな」



「どうゆうこと?」



「初めから、会った時からお前が好きだったってこと」



優しく微笑みながら言う一樹