神様はあたし達に数えるほどしかない幸せをたまにくれる


でも、そんな幸せはたったの数分だけ


ずるいよね、自分だけ毎日幸せでさ


あたし達にはほんの少ししかない


こうやって一樹と居られるのも今日限り


後14時間と短い時間


一樹と離れるのが寂しいのかボーっと考えてると


「どうした?」


なんてしたから顔を覗かれた


「な、なんでもない」


その顔にドキドキしたのかあたしの顔は真っ赤で


一樹から目を逸らした


「ククッ顔真っ赤」


そんな意地悪を言う一樹に


ペチ


おでこにデコピンをした


「いって」


「馬鹿」


そんな馬鹿なやり取りを続けていたあたし達


時計を見るともぉ19時を回っていた


一日は早いって本当だったんだ


「ご飯食べよっか」


「ん」

あたしはキッチンに行きご飯の準備をした

コトッ


「ありがと」