〜杏里〜


どうしよ…


もうここに閉じ込められて20分ぐらいたった?


さすがに奏瀬君帰ったよね…


しかも、さっき落とした何かの破片が手に刺さっちゃって痛いし…


たぶん血出てる…


はぁ。ついてない。








『ガンガンガン!美波さん?いる?』








えっ?


「奏瀬君?」


『美波さん!?大丈夫!?』


「助けて!鍵が閉まっちゃって…」


『待って!職員室から鍵借りてくるから!」


「うん。」