「えーっと・・・」


先生も困っているようだ。


私は静かに手を挙げた。


「おぉ!羅衣愛は犯人を見たのか?」


先生は苦笑いしながら
私に質問をしてきた。


私は無表情のまま
逆に質問をした。


「先生。本当は犯人が誰なのか知っているんでしょ?」


先生は顔を青ざめながら
あわてて口を開く。


「なっ、何言ってるんだ!?俺は何もしら「嘘つき。」


先生が話し終える前に
私が言葉を遮った。



「別に嘘つく必要なんてないですよ?何で言わないんですか?私がその事件の犯人だって。先生も分かっているんでしょ?」


「それは・・・・」


ぶるぶると震え
私を見ている先生。


周りのクラスメイトも
皆震えていた。



「クスクス」


私は笑いながら
また先生をみて話し始めた。


「私に文句は言えないですか?それは私が恐いから?それとも・・・」


私の次の言葉に皆の震えが
一層高まった。


「私がこの学校の生徒会長だから?」