目覚めとともに感覚がはしる


柔らかな指先の感触はすでに知っていた


何時ものわたしの一日が始まっていた


甘美な雰囲気の世界は眠りの世界と違うものだった


ずぅっ〜と!


ずぅっ〜と!


感覚の世界をさ迷いながら…


いつしかわたしは戻ってくる


何時までも何時までも余光にさ迷っていたいと願っても


許されないことだった