あたしが泣き止むと、多分駅前でもらったであろうポケットティッシュを差し出し、 『すげーぶっさいくだから今日は帰った方がいい』 そう言って、その場を立ち去ろうとした。 「待って!あなた何て名前?!」 『タクト』 「あのっ!ありがとう!!」 あたしの言葉を聞くと、あたしの方は向かずただ右手を振って、玄関の方に歩いて行った。