『あっ!私、碧美優です!!
えーっと…よろしくです!!』

頭を下げると次の人へと
自己紹介がうつったのを確認し、
私は安堵のため息をついた。





体育初日は自己紹介だけで終わった。











「みゆってばほんとバカ!!」


昼休み、さやかに笑われて
頬を膨らませて拗ねる私。

『だってさ!先生がかっこよかったんだもん〜っ』

拗ねる私に、あははと笑ったさやかに
むうっと精一杯に頬を膨らませて拗ねる。


「確かにかっこいーけどさ?
なーんか私は無理なんだよねー」

『どーしてぇ?』

「どーしてって…。なんか裏やばそうじゃん?俺様っぽいってゆうかさー?」

『そこがいいんじゃん!!』

さやかの言葉に即答したら
またさやかが笑いだした。

なんで笑う?
私おかしなこと言ってないと思うんだけどな…。


「みゆってばさー、どこまでMなの!?」

『えっ、Mじゃないー!!』

「はいはい。喜ばない喜ばない」



からかってくるさやかに
不機嫌オーラをかもし出しているとー…






ーーーーー「三年A組碧美優。三年A組碧美優。職員室まできてください。」



放送が鳴り響いたー…。