病院の入り口で、アイツとバッタリ会った。 「舞、どうだった?」 「…」 ウチが聞いても答えてくれない。 真っ青な顔のまま。 「あんたのこと…忘れてた?」 「…」 やっぱり真っ青で真剣な顔をして黙ったまま。 真剣な目が真実を物語っている気がする。 「じゃあね…。」 やはりアイツは黙ったままだけど、ウチは病室へ急いだ。