「みのりさんって、何際なんですか?」

「私?私は21歳よ。」

「え…18歳くらいかと思いました…。」

「そんなに若くみえてた?ありがとう。」

「そういえば、何で彩ちゃんのメイドさんなんですか?」

みのりさんの顔が一瞬曇ったような気がした。

「私は昔、親に虐待されてたの…。」

「え…!?」

「いつも暴力をふるわれてた。母が私のこと守って父に殴られてたの。私をずっとかばってた。でも、ある日母は病気で急死したの。その後は、父に暴力をずっとふるわれてた。でも父もいつしか死んだ。そして両親がいなくなった私は、親戚の家で育てられたの。親戚の家は、父と違い暴力をふるわれなくて幸せに暮らしてた。でも親戚はかなり歳だったし、15歳の春、すぐ死んでしまった。いく宛もない私は、ずっとさまよってた。」

「…。」

「そしたらお嬢様の家についたの。こんな私を、家にいれてくれて。でも、お嬢様の家にいるには、お嬢様のメイドになれって言われてメイドになったの。そして今に至るわ。」

「…。」

なんて言えばいいのか分からない。

まさかみのりさんが

虐待にあってたなんて。