「……そういうところちゃっかりしてるよな。まあユリらしいのかもな。」


私の鎖骨にキスしてきた。


わずかな痛みも走った。


「………ちょっと!ここ隠れないじゃない!」


「じゃあもっとつけてやろうか。」


身じろぎしたが腰をがっちりと固められていて動けない。


結局数十カ所つけられた。


「俺はお前が先輩たちに笑いかけていて嫉妬したんだけど。」


「………葵。」


そう思っていたの………?


「お前、顔赤いな。」


「………うるさいよ、バカ。見えないところなら許してあげるけど……。」


「………お前な、そういうことは俺の前だけ言えよ?」


「………何で?」


分からないので首を傾げた。


「………じゃあ分からせてやろうか。」


顎をクイっと掴んで触れるだけのキスをしてきた。


赤い顔を隠すために葵に思いっきり抱きついた。


「ねえ、葵。」


「何だ?」


「………これからもよろしくね?」


「………なんだよ急に。俺は離す気は全くないんだけど?」


「ううん。何となく言いたくなったの。」


葵がいたら………


絶対何があっても乗り越えられるって今回分かった。


今まで以上に葵を信じることが出来た。


「葵、こっち向いて?」


お互いの心を満たし合うように口付けしあった。


葵………


いつもありがとう。


これからも私をよろしくね?