ご飯を食べ終わった私に、にゅっと長い腕が伸びてくる。
さすが180センチ以上の長身。腕も足も、全部が細くて長い。
「まだ時間あるしもう少し寝ていい?」
「……うん」
昨日は倒れこむように一つしかないベッドに一緒に寝ていたけれど、こうも明るいと照れてしまう。
アツシは……そのまま私を包み込むようにした。
「腕枕ぐらいは、いい?」
私は、大勢の前で裸になる仕事をしている。
それを分かった上で、あえて手を出さず、遠慮がちに腕枕を……なんて言ってくれるアツシの柔らかい愛情に確かに安らいだんだ。
だから
私はそのままその腕を借りて、ぽかぽか陽気の中、束の間のお昼寝タイムを満喫しました。