ひょっとして私はケンに捨てられたの? そんな不安。 ずっと隠していた不安が、こんな時に形になって浮かび上がる。 いいよ……。 もういいよ……。 コウキ。 ねぇ。 私の事このまま殺していいよ。 そしたらもう……悩まなくて済むから。 お腹を蹴り飛ばす足から少しでも自分を守ろうと、それまで込めていた力を抜いた。 もう……疲れたよ。