その日から、マサトとのメール交換が始まった。
ライラという店には行かなかったけれど、そんなに人気ないから……そう言ってお客でもない私の話を聞いてくれるマサト。
コウキだったら……ありえない事。
お店に来て、の電話以外って何かあったっけ?
他のお客さんのプレゼント選びでデパートに付き合ったのと、一緒にお寿司を食べたぐらい?
珍しくコウキが奢ってくれたあの日の事、それなりに嬉しいのかちゃんと記憶に残ってる所が悔しい。
「あやってさ、ホストと付き合ってるんだろ?」
マサトには全部話をした。
「うん……だけど付き合ってるって言うか客って言うか……」
「関係あるの?」
「笑わないでよ?ほっぺにちゅーだけだよ」
「騙されてるじゃん」
「分かってる……」
分かってるよ。言われなくてもそのくらい。