凄く、すごく
真剣だったから




「その子の事は
幸せにしてあげてね」


「あぁ」



翔は
凄く優しい顔で
頷いた。


それだけで
その子の大事さが
伝わってきて
苦しかった。




そして
最後にどうしても

聞きたくなってしまった



「私の事
本気だった?」


「あぁ。
ごめんな。」


「そっか」


最後くらいは
笑って終わろうって
思ったから


そのまま
翔とは
お別れをした。